お金まわり

チャットレディの確定申告と税金について!

チャットレディは、OLや主婦の副業や学生のアルバイトとして、近年人気が高まっているお仕事です!

OLなど会社勤めの方は、年に一度、会社で年末調整をやってもらうことにより1年間の税金の申告と納付が完了します。

一方チャットレディのお仕事による収入は、どうすれば良いのでしょうか?

「チャットレディのお仕事は源泉徴収してくれるの?」

「源泉徴収されないってことは確定申告をする必要があるの?」

チャットレディのお仕事で稼げるようになってくると、税金について気になる人は多いのではないでしょうか?

結論から言うと、個人事業主であるチャットレディというお仕事では源泉徴収というものはありません、そのためチャットレディを専業でやっている方は年間で48万円、副業チャットレディなら年間20万円以上稼いだら自分で確定申告をする必要があります!

この記事では確定申告の流れも詳しく説明するので、ぜひ参考にしてみてください!

目次

1.チャットレディは源泉徴収してくれないの?

まず源泉徴収とは、年間の所得にかかる税金を会社があらかじめ給料から差し引いて、本人に代わって納税することをいいます。

源泉徴収は会社では必ず行わなければならないので、会社員は年末調整だけで済みます。

結論から言うと、チャットレディのお仕事は源泉徴収されません。それは個人事業主として業務委託で働いているからです。

2 チャットレディは個人事業主であり、雇用されているわけではない

チャットレディさんたちは、チャットレディサイト(FANZA等)や代理店(事務所)に雇用されていないので、受け取る報酬額から毎月所得税などを差し引かれることはありません。

会社勤めをしているOLさんたちは、会社が先に所得税や住民税を差し引いた後の金額を毎月のお給料としてもらっています。

チャットレディは個人事業主なので、毎月の報酬額から所得税が引かれたりすることはありません。

そのため、一定額を超える収入を稼いだ場合、自分自身で納税しなければなりません。

3 チャットレディのお仕事では一定の報酬額(収入)を超えたら確定申告は必要!

先ほどのとおり、チャットレディのみなさんは1年間で一定額以上の収入を稼いだ場合、自分で所得税を支払う必要があります。これを確定申告といいます!

(住民税も支払う必要がありますが、この記事では省略させて頂きます。)

◆確定申告とは?◆

確定申告とは、1年間の所得(報酬から必要経費や控除を引いてたもの)を計算し、一定以上の収入の場合、所得税を支払う手続きです。

1年に1回行うもので、例年2月中旬~3月中旬に手続きを行います。

確定申告が必要になる一定以上の収入額は、働き方によって違います。

◆働き方別、確定申告が必要な収入額◆

●会社員で副業チャトレ・・年間20万円以上

●バイトしている主婦や学生・・年間20万円以上

●バイトをしていない主婦や学生・・年間48万円以上

●個人事業主(専業のチャットレディ)・・年間48万円以上

チャットレディとしてのお仕事以外でもお給料や報酬をもらっているか?もらっていないのか?で覚えると分かりやすいです!

会社やバイト先から給料や報酬を支給されている人・・・年間20万円以上
どこからも給料や報酬を支給されていない人・・・年間48万円以上

扶養されている方は年間48万円以上稼ぐと、扶養控除や配偶者控除から外れてしまうので、そちらも注意してください。

参考:国税庁(確定申告が必要な人)

この48万円という金額は、基礎控除額というものです。これは皆さんが使える控除で、所得税などの金額を計算する前に全員がこの金額を引くことができるんです。

副業でチャットレディやアルバイトをしている人が20万円と少ないのは、基礎控除とは別に給与控除という控除もあるから、と思ってください。

◆源泉徴収のまとめ◆
  • 会社員は雇用されているので、会社が源泉徴収してくれます。
  • チャットレディは個人事業主となるため、源泉徴収はされません。
  • 専業でチャットレディをしている場合は一年間で48万円、副業としてチャットレディのお仕事をしている場合は一年間で20万以上稼いだら、確定申告をする必要があります。

4 基準となるのは売上ではなく所得

一定の収入を稼いだ場合、自分で確定申告をしなければならないといいましたが、「経費を計上する」ことで、確定申告が不要になる場合があります。

「経費」というのは、チャットレディのお仕事で報酬を得るために必要な出費のことをいいます。

確定申告が必要な所得額とは、チャットレディの報酬額(収入)から経費や控除を引いたものを指します。

◆所得の計算方法◆

【所得】=収入−必要経費

経費をきちんと計上できれば、先ほどの説明のとおり年間所得20万円もしくは48万円以下に出来ます!

基準になるのは売上(収入)ではなく、チャットレディのお仕事をするうえで必要と考えられる経費を差し引いたあとの所得の金額になることを覚えておく必要があります。

ではチャットレディのお仕事で経費になるものってなんでしょうか?

ずばり、仕事で使っているものですね。直接的なものから、間接的なものまで、けっこう色々なものが経費の対象となります。

以下の表に、確定申告の時に経費に計上できるものをまとめてみました。確定申告書の項目(勘定科目)ごとに分けています。

◆経費になりえるもの◆

通信費・・インターネット代やスマホ代

消耗品費・・

・10万円以下のパソコンやスマートフォンの購入代金

・マイクやWEBカメラ代

・コスプレ、下着、ウィッグなど

・化粧品

・机、椅子、ソファー、クッションなどチャット中に映るものや、使っているもの

減価償却費・・10万円以上のパソコンやスマホを購入した場合、減価償却として複数年に分けて計上。

接待交際費・・チャットレディのお仕事相談やノウハウ等を学ぶための食事代やお茶代

新聞図書費・・コミュニケーションの本など、チャットレディのお仕事に役立つ書籍

旅費交通費・・通勤チャットレディの方は、通勤に必要な電車代やバス代

販売促進費・・チャットレディのお仕事に必要なエステや美容院代

地代家賃・・在宅でチャットレディのお仕事をする方は自宅が仕事場となりますので、仕事場として使用している割合分だけ計上

水道光熱費・・地代家賃同様、お仕事場として使用している割合分だけ計上

家賃や光熱費などはプライベートでも使っているものなので、チャットレディのお仕事をするうえで使用している割合分の約30%程度を計上することが妥当です。

ただ経費として提出したものが100%通ると言い切ることはできません。各々の税理士さんや管轄の税務署の解釈によって違う場合もあります。

それでも一般的に考えてチャットレディのお仕事に必要な支出(経費)と言えるものは計上してもらえますので、「この出費は確定申告をする時に経費として認めてもらえるのか?」を常日頃から考えて領収書やレシートをもらっておくようにしましょう!

基本的に、経費を証明するものは領収書ですが、領収書を無くした、貰い忘れた、最初から領収書がない出費の場合は、以下に記載しているものを領収書の代わりとして保管するようにしてください。

◆領収書の代わりになりえるもの◆
  • レシート
  • クレジットカード明細
  • 光熱費等の口座振替された通帳の明細
  • 電車代やバス代など現金で支払いをした出費を記帳した出金伝票
  • ネット通販の確認メール

など

あと支払い日・金額・内容・相手がきちんと明記されていないと、領収書として認められない場合があるので、漏れのないように確認してください!

5 チャットレディの確定申告の流れ!

◆◆◆

会社員として給与をもらっている場合であれば、源泉徴収(会社が予め毎月の給与から所得税等を天引きし、あなたの代わりに国に納める)があります。

一方、チャットレディの場合は個人事業主となりますので源泉徴収がありません。

一定額を超える報酬を受け取っている場合は自分で報酬(所得)を申告して所得税を納める必要があります。

まずはご自身の収入と経費の計算を行いましょう!

1 1年間チャットレディとして得た収入を確認

毎年1月1日~12月31日までの間にチャットレディとして現金払いや振込払いで稼いだ報酬額(収入)が対象となります。

Happyベルでは「通勤の方は日払い・銀行振込み」、「在宅の方はすべて銀行振込み」での送金となっておりますので、日払い明細・通帳記帳にてご確認ください。

2 経費を計算可能性

チャットレディの仕事をするにあたり下記のような経費を計上する事ができます。

お仕事に必要な購入品・その他経費計上するものは「領収書・レシート・WEB明細」等でしっかりと証明できるようにしておく必要があります。

※証明できる領収書などが無い場合は経費として認められません。

レシート・領収書は電磁的記録(スマホ・デジカメなどで領収書等の撮影)での保存も可能です。

3 申告書を作成

申告書の作成は国税庁のHPから可能です。

雑所得・・・申告書A、Bのどちらも可

副業でチャットレディのお仕事をしている方は、所得が小額な場合は雑所得として申告する方が多いです。

事業所得・・・申告書Bを使用

チャットレディのお仕事が本業の方や、副業で行っている場合でもチャットレディの収入が本業のお仕事以上に稼いでいて生活できる程ある場合には事業所得として認められる場合があります。(いくら以上の収入からという明確な基準はないようです)

事業所得として申告する場合は帳簿付けが義務付けられており、白色申告または青色申告のどちらかで行います。

※帳簿は所得を算出する為に、計算を行ったり確認する為のもので提出はしませんが、白色申告の場合は5年間、青色申告の場合は7年間の保存が義務付けられております。

◆白色申告◆

白色申告は初めてでも簡単!

初めて確定申告をする方、手間をなるべくかけたくないという方に最適です!

今まで白色申告であれば帳簿付けの義務がなく簡単に済ませられていましたが、平成26年分の確定申告より白色申告の場合でも帳簿作成が義務付けられた為、手間が同じなら控除がある青色申告(10万円の特別控除)をしようという方も増えてきています。

白色申告の場合の帳簿付けは「簡易簿記」でも可です!

チャットレディとしての報酬額(収入)はいくらあったのか、チャットレディのお仕事に必要な支出(経費)はどれだけ掛かったのかなどが一目でわかるようにしたものです。

分かりやすく言うと小遣い帳や家計簿のようなイメージで、ノートに手書きでもエクセルで作成しても問題ありません。

 

◆青色申告◆

青色申告は65万円特別控除!? 事前の申請手続きの必要あり!

青色申告は一定の基準(複式簿記で記帳の上、損益計算書を作成)で記帳を行い申告をする方法で、最大65万円の特別控除を受けられます。

青色申告を行う場合には、事前に「所得税の青色申告承認申請書」を提出しておく必要がありますのでご注意ください。

※令和3年1月1日~12月31日の所得を青色申告する場合は、令和3年3月15日までに「所得税の青色申告承認申請書」を提出し確定申告の際は申告書と青色申告決算書を提出します。

◇10万円特別控除→簡易簿記による記帳で大丈夫です。 青色申告が認められれば、10万円の控除が受けられるメリットがあり、手間は白色申告の時とほぼ変わりません

◇65万円特別控除→青色申告の帳簿は「複式簿記」で作成する必要がありますが、細かく作る必要があり簿記の知識も必要となってくるため、高額収入の方は税理士に依頼するのが良いと思います。

 

書き方の例はこちらの例をご覧ください。

収支内訳書の書き方【国税庁】※PC専用

4 申告書類を提出し所得税を納付する

確定した所得税の納付期限は、確定申告期間の締切日と同様になります。 2023年(令和5年)の確定申告期間 2月16日(木)~ 年3月15日(水)までとなります。

6 確定申告を申告しないとどうなるの?

確定申告が必要な所得を得ているのに申告をしなかった場合、それが発覚した際には下記のようなペナルティが課せられます。

もし確定申告をする必要があるのに申告をしなかった場合、それが意図的に納税を免れる行為の場合は「5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金、またはその両方」が課されます。

また意図的でなかった場合でも「1年以下の懲役または50万円以下の罰金」が課せられる可能性もあるのでチャットレディの皆さんはしっかりと確定申告を行いましょう!

7 よくある質問

質問1 私は専業主婦です。チャットレディのお仕事で年間80万ほど収入がありますが確定申告をする必要はありますでしょうか?

回答1 はい、確定申告をする必要があります。チャットレディだけでなく、フリーランスなどの個人事業主の方の収入は給与所得とはならないため、基礎控除額の48万を超えると申告する義務が発生します。

 

質問2 昼間はOLをしいます。空き時間でチャットレディをしているのですが、確定申告をするとチャットレディをしていることが会社にバレてしまったりするのでしょうか?

回答2 確定申告をする時に、確定申告書に住民税に関する記載エリアがあり、住民税の納付方法を「自分で納付(普通徴収)」に○を記入して申告すれば会社に通知がいくことはありません。

 

質問3 本業はOLをしており、副業でチャットレディをしています、この場合は確定申告をする必要はありすか?

回答3 その年の1/1~12/31の間でチャットレディで稼いだ報酬額(所得)が20万円を超える場合は、ご自身で確定申告をする必要があるんです。また「所得」とはチャットレディのお仕事で稼いだ報酬額からチャットレディをする上で必要な支出(必要経費)を引いた金額となりますので、その所得が20万円を超える場合は確定申告をする必要があります。

 

質問4 専業主婦です。副業でチャットレディのお仕事をしていますが確定申告をする際、申告書の職業欄には何と書けばいいのでしょうか?

回答4 チャットレディとしての報酬額(収入)を申告される場合は、「サービス業」になるかと思われます。

8 まとめ

確定申告による所得税の納付義務はチャットレディのみなさんだけに限られたことではありません。

正社員やアルバイト・パート従業員、副業(アフィリエイト、投資など)で稼いだ収入に対しても、一定額以上の収入があれば例外なく確定申告をする必要があり所得税の支払い義務があるのです。

確定申告を個人でして納税も個人ですると損をしていると感じる人がいるかもしれませんが、他の正社員やアルバイト・パートなどで、お給料として稼いでいるお金に対しても所得税は差し引かれているのです。

チャットレディのみなさんは、副業なのか本業なのか、経費計上はいくらなのか、それぞれの環境で控除額も異なる場合がありますので、わからない事があればHappyベルスタッフ、またはお近くの税務署へお問合せする事をおすすめします。

※税務署は時期を問わず匿名での無料相談を行っており、税金の知識が無い方に対しても優しく親身に相談を聞いてくれます。